区長コラム:『持ち場をつなぐ』



 みなさん、こんにちは!


 この間は「過去3回の始球式で枠内に納められなかったスリーアイズのボール」を、「ALLたつみ大運動会」の始球式でやっと入れることができました。ほっとしました(笑)。


《いくみんもエスコートされて運動会に登場~♪》


 4つの地域が集まり、盛り上がっていました。留学生も参加し、みんなの「居場所」としてイベントを考えてくださっていることを、嬉しく思いました。

《車いすでも参加できる生野区発祥のスリーアイズ、楽しいです!》


 さて、先日は生野消防署の訓練を見学させていただきました。住宅火災を想定し、屋根から2階に入って安全に消火する訓練です。見事なチームワークで、日頃からの鍛錬の様子が伝わりました。



《安全を確保しながら素早く消火活動ができるよう、日々訓練をしています!》
 消防署の持ち場である「防火・消火活動」と、区の持ち場である「防火への啓発・環境改善、地域や各企業での防火活動や訓練が連携し、それぞれの「持ち場」をつなぐことで安全なまちが作られていくのだと、感じました。


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 この「持ち場をつなぐ」ということに関して、区に来てからあらゆる場面で考えています。 
 
 24区の区長は、それぞれ大阪市の課題解決のために意見を交換したり、施策を動かしたりするための「部会」に入っています。さらに、その中で特に大きなテーマについては部会を超えた「小委員会」を作って課題整理をします。
 
 私もいくつか関わっているのですが、そのうちの「こどもの貧困対策小委員会」で「持ち場をつなぐ」難しさに直面しています。学校の役割はどこまで、福祉行政の役割はどこまで、地域の見守りでできることはどこまで、NPOなどの支援団体との連携はどうすればできるか……それぞれの守備範囲とできることが重なり、チームで役割分担をしながら支援ができるといいのですが、人手不足や個人情報の問題もあり難しい状況です。



《みんなで少しずつ、持ち場を広げていきたいです!by いくみん》



 その結果、こどもの貧困が先進国でも多くなってしまっている現実があるので、「現状のやり方のまま」というわけにはいきません。つなぐための新たな役割や、組織の枠組み、個人情報の共有の仕組みを考えていかなければならず、小委員会では市の担当部署と一緒に議論を進めています。
 
 組織や施策を作るという大きな話もしながら、その一方で目の前の困っているこどもをどうするか。それは、一人ひとり、お互いの「持ち場」の枠をちょっとずつ超えて手を差し伸べ、つなぎ、解決していかなければなりません。


「人・予算が足りない」「公平・平等の視点でどうだ」「法的根拠はどうだ」「組織で対応するには?」という視点を、どうしても行政は考えなければなりません(それはそれで大事なんです)。

 しかし、無力なこども達に大人の都合を押しつけることがないように、あと一歩の見守りや声かけを学校や地域の方の目や手も借りながら進めていかなければと、強く思っています。

 区長どうしでも、また区役所や関連団体とも話し合い、学校や地域活動に関わるみなさんとも意見を交換しながら、「ひとりも取りこぼさない」しくみを作っていきます。

 ご意見、ご協力、どうぞよろしくお願いします!

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◆こどものための「持ち場」、学校支援ボランティア募集中です!http://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000403005.html
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〔発信:区長 山口照美〕

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